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溶けるチーズと溶けないチーズの違い

薄い透明のフィルムに包まれた平べったいチーズ、いわゆるスライスチーズというものです。
このスライスチーズ、溶けるものと溶けないものがあります。
同じものなのに、溶けるものと溶けないものあるって不思議です。
ではこの溶けるものと溶けないものの違いを理解しておきましょう。

まず溶けるものですが、ナチュラルチーズというもので構造が単純です。
これを構成している成分粒子が粗く、熱を加えると簡単にその構造が分解されるようになっています。
熱を加えるとこれに含まれている脂肪分が溶け始め、タンパク質も柔らかく変化します。
ピザを食べる時チーズが伸びるのもタンパク質が柔らかく変質したからです。

溶けないものはナチュラルチーズではなくプロセスチーズです。
ナチュラルチーズに熱を加えて均一にし乳化剤で固めてあります。
この溶けないものを溶けることを予想して鍋などに入れても、原型がかなり残り、鍋の汁と一体化することがありません。
だからだまになっておいしくないですよね。
逆に、その形が残るのですから利用方法によっては効果的にこれを利用できるという事になります。
この溶けるチーズと溶けないチーズの特性を知っておくことで料理の幅も広がりそうです。